あルックで・・・・・
馬鹿
語源
語源についてはいくつか説があるが、決定的なものはない。
「鹿をさして馬という」史記説(最も普及している説だが根拠は薄い)
秦の2代皇帝・胡亥の時代に権力をふるった宦官・趙高が、あるとき皇帝に「これは馬でございます」と言って鹿を献じた。
皇帝は驚いて「これは鹿ではないか?」と尋ねたが、群臣たちは趙高の権勢を恐れてみな皇帝に鹿を指して馬だと言った、
という『史記』にある故事からくるとする説。「馬鹿者」の初期の意味である「狼藉をはたらく者」の意に近い。
ただし、漢語では馬鹿は「バロク」としか発音せず、「バカ」と読むのは重箱読みであるという根本的な問題をかかえている。
国語学者は、この説を後世による語源俗解(語源の項を参照)としている。
サンスクリット(梵語)説
サンスクリット語で「痴、愚か」を意味するmohaの音写である莫迦の読みからくるとする説。僧侶が使っていた隠語であって
馬鹿という表記は後の当て字であるとする。江戸時代の国学者、天野信景が提唱した説であり、広辞苑をはじめとした主要な
国語辞典で採用されている。しかし馬鹿に「愚か」という意味が当初はなかったことから、疑問視する研究もある。
同じサンスクリット語のmahailaka(摩訶羅:無知)あるいはmaha(摩訶:おおきい、偉大な)を語源とする説もある。
若者説
「若者(wakamono)」のw音がb音に転じて「馬鹿者」となったとする説。民俗学者柳田國男は、広辞苑の編者・新村出が提唱したと
書いているが、新村が文章として残していないため不明。
新村は広辞苑でサンスクリット説を採用しているが、積極的な採用ではなかったようである。
破家説
禅宗の仏典などに出てくる破産するという意味の「破家」と「者」をくっつけて、「破産するほど愚かな者」というところから
「馬鹿者」という言葉が生まれたとする説。東北大学の佐藤喜代治によって提唱され、日本国語大辞典で採用されている。
馬家説
中国にいた馬という姓の富裕な一族が、くだらぬことにかまけて散財し、その家が荒れ放題となったという白居易の白氏文集にある詩の
一節から生まれたとする説。「馬家の者」から「馬鹿者」となったとする。『全国アホ・バカ分布考』で松本修が提唱した。
はかなし説
雅語形容詞である「はかなし」の語幹が変化したという説。金田一春彦はこの説によっており、これをとる国語辞典もある。
をこ説
古語で愚かなことを「をこ」といい、これがなまったとする説(アホもこれに由来するのではないかともいうが、いずれも証拠はない)。
実在する動物:馬鹿(ばろく)
中国には馬鹿(ばろく)という、鹿の一種がいる。ヨーロッパや中東のアカシカ(学名:Cervus elaphus)に近縁で、北米北部と
ユーラシア大陸北東部に分布するワピチ(学名:Cervus canadensis en)のうち、北東アジアに住むものであり、「馬鹿」を
「マゥロォゥ」と発音する。馬鹿の古い角が、脱落した後に新生する幼角を乾燥させたものは、漢方薬の鹿茸(ロクジョウ)として
珍重されている。
妖怪:馬鹿(むましか)
百鬼夜行絵巻に収録されている妖怪。馬の顔に鹿の体を持ち、顔は「馬鹿」という名を表した様な滑稽な表情をしている。
この妖怪に関しては多田克己・京極夏彦著の妖怪図巻でも言及されている。
Wikipediaより
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