勇壮な太鼓・神輿巡行に熱気 吹田・山田伊射奈岐神社で秋祭り
大阪府吹田市山田東の山田伊射奈岐(いざなぎ)神社で13日、秋祭りがあり、勇壮な太鼓と神輿(みこし)の巡行が行われ、住宅街が熱気に包まれた。
豊作を祈り江戸時代に始まったという神事。一時すたれていたが、昭和55年に氏子らが太鼓神輿保存会を結成して復活。平成10年に、市の地域無形民俗文化財第1号に登録された。
早朝、濃紺の法被(はっぴ)、締め込み姿の「担手(かきて)」の若者に担がれて神社を出発した2基の太鼓は、神輿の露払いをしながら広い山田地区内を巡行した。
夕刻の宮入りを前に、神社近くで太鼓2基が合流。カラフルな花笠をかぶり、長いタスキ姿の男児の「乗り子」がドンドンドンと太鼓をたたき、「担手」がエッサ、エッサと声を張りあげて太鼓を高く差し上げ練り回すと祭りは最高潮になり、詰めかけた市民から歓声が上がった。