9/26 月 朝刊
(多民社会)日本留学熱、ネパール再燃 水際緩和、長時間就労が魅力
あす国葬、世論割れたまま カナダ首相は欠席
ヤクルト連覇 セ・リーグ
折々のことば:2509 鷲田清一
考える頭を増やすために私たちがいます。
(今井出雲)
(天声人語)市民への招集令状
徴兵からどう逃れるか。大正時代、都市の青年たちが用いた方法に、農村や漁村へ戸籍を移すというのがあった。立派な体格の農民や漁民にまじって徴兵検査を受ければ、都会育ちの身体は見劣りする▼▼▼▼▼街頭での抗議行動も増えているが、参加者を逮捕し、そのまま招集することすら行われているらしい。いつまで、こんなことを続けるのか。
9/26 月 夕刊
駆け足「弔問外交」 首相、3日間で30人超と会談 G7首脳はゼロ
イタリア「極右」首相就任へ 初の女性
「発生届」を限定、全国でスタート 新型コロナ
東証一時600円超下落、米株安が波及
素粒子
ア 安倍氏の不慮の死を悼み
シ 粛々と営む、と言うけど
タ 多数の反対意見が渦巻く
コ 国民に弔意を求めないが
ク 国全体として弔意を表す
ソ その説明の支離滅裂さと
ウ 運営の法的根拠の乏しさ
ヲ を国会で熟議せぬ政権に
ヤ 野党は反発し、欠席続々
ル 流布する旧統一教会との
ノ 濃密かつ長期の関係にも
ヨ 世論の厳しさ増すばかり
9/27 火 朝刊
安倍元首相、きょう国葬 米副大統領らと弔問外交
元理事、3回目逮捕へ 大広から受託収賄容疑 五輪汚職
伊「極右」首相、就任の公算大 総選挙勝利、右派連立へ
折々のことば:2510 鷲田清一
人は壁の中に住んでいるのではなくって、すき間に住んでいるのです。(岡潔)
(天声人語)コスモスを眺めつつ
コスモスといえば秋に色彩を添えてくれる花だが、宇宙を指す言葉でもある。どちらも「秩序」「調和」を意味するギリシャ語がもとになっている。花のコスモスは、整然と並ぶ花びらの美しさからその名がついたという▼▼▼▼▼自然からはみ出してしまった人間ではあるが、それでも人間をやめることはできない。調和するにはどうすればいいか、自分に何ができるのか、考え続けるしかない
9/27 火 夕刊
国葬直前、抗議と献花と 早朝から列「静かに追悼」
素粒子
「安らかに」と黙祷(もくとう)したのは国内の何割ほどか。反対論がひしめく「国葬」当日に。
弔問外交、せっせと。G7の首脳ゼロでも、支持率下落を止める効果はあるのかも。
命がけの抗議あり、国外脱出もあり。「徴兵」への抵抗にロシア国民の真意を見る。
欧州で右翼の勝利が続く。伊で「極右」首相が就任へ。
9/28 水 朝刊
賛否の中、安倍氏国葬 戦後2例目、4100人超参列
分断に責任、首相は行動を 安倍氏国葬 政治部長・林尚行
元理事、大広側から1500万円 五輪汚職、3回目逮捕 受託収賄容疑
折々のことば:2511 鷲田清一 終わらせないというか終わらないというか、生(なま)な状態が表現にならないかということです(川俣正)
(天声人語)国葬の日に
典型で、おばあさんが雀のお宿で大きなつづらを無理にもらって来る。しかしふたをあけると、期待した宝物ではなく恐ろしい怪物が飛び出してきた▼▼▼▼▼だいじなのは功罪をきちんと受け止めつつ、見送ることだと繰り返し言いたい。ご冥福を祈る。
9/28 水 夕刊
ビートルズ日本公演、「幻」のフィルム開示 警視庁が警備撮影、訴訟の末に公開
アルツハイマー新薬、承認申請へ
親ロ派「住民投票、9割超が同意」 ウクライナ
岸田首相、韓国首相らと弔問外交
素粒子
終わっても問われ続ける。なぜ、「国葬」だったのか。
黙々と悼む献花の行列と、堂々と異論を唱える人波に、民主主義の現在地が見えた。
遺骨を見送る「弔銃」3発に驚いた。儀礼とはいえ、元首相は凶弾に倒れただけに。
実施基準づくりを促す声に首をかしげる。戦後3例目をいつの日か催すつもりなの
9/29 木 朝刊
県議、思わぬ教団接近 重鎮の招き…「平和大使」に
大広、元理事側と「覚書」 14年から利益分配検討か 五輪汚職
(日中半世紀 壁越える世代)「ガチ中華」ハマる若者 アニメ入り口「豊かでおもしろい国」
折々のことば:2512 鷲田清一
プロジェクトという概念は……例外状態をコンスタントにつくり出すことです。
(磯崎新)
(天声人語)死刑囚の肉声
9世紀フランスの作家ビクトル・ユゴーに、『死刑囚最後の日』という作品がある。読むと自分が死刑を待つ身であるかのような気持ちになる。最後の望みは幼い娘からもういちど「パパ」と呼んでもらうことだったが、果たせずに終わる▼▼▼執行の瞬間とみられる録音もあり、僧侶が読経を始めると「バーン」と音がする。絞首刑のための踏み板が開いたのだろう。この記録が貴重なのは、日本では死刑の実態がベールに覆われているからだ。米国のように家族や記者の立ち会いも許されない▼その密室性が、死刑存廃の議論が進まない一因だと言われる。そして議論する際に難しいのが、被害者遺族の感情をどう考えるかだ。自分の身に置き換えてみる。家族を殺されたら厳罰を願うに違いない。しかし、そこに死刑が含まれていなくてはならないのだろうか▼ユゴーは国会議員にもなり、死刑は野蛮だと論陣を張った。フランスを含む欧州の主要国は20世紀の終わりまでに、この制度に終止符を打っている。
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