15歳未満の子どもの数は1633万人(4月1日現在)で、前年より16万人減ったと総務省が4日発表した。33年続けての減少。総人口に占める割合は12.8%と40年連続の下落で、世界でも最低水準だった。

 「こどもの日」にあわせ、国勢調査などから推計した。子ども人口は1950年に統計を取り始め、過去最低を更新。81年の2760万人を境に減少、97年以降は65歳以上の人口を下回っている。

 男女別では、男子836万人、女子797万人だった。年齢別では12~14歳が351万人▽9~11歳が333万人▽6~8歳が319万人▽3~5歳が316万人▽0~2歳が314万人と、年齢が低いほど少なくなっている。

 全人口のうちの割合は、74年の24.4%から下落が続く。都道府県別(昨年10月現在)では沖縄の17.6%が最も高く、滋賀14.8%、佐賀14.3%と続いた。低いのは秋田の10.9%で、東京11.3%、北海道11.6%だった。同省は「沖縄は子育て世代の人口の割合が高く、秋田は高齢者の割合が高い」とみる。

 子ども人口が前年より増えたのは、東京(9千人)と沖縄(1千人)の2都県のみ。福島は6千人減だが、一昨年の1万1千人減より小幅だった。福島県は「少しずつだが除染が進み、子どもを連れた避難者が戻りつつある」という。

 同省によると、子どもの割合は米国が19.5%、中国16.4%、韓国15.1%で、人口4千万人以上の30カ国で日本が最低だった。

 (高橋淳)