「天声人語」を読んでいたら、
高校時代に、「漢文」の時間だつたか ↓ を 学びました。
こってい牛 は 家にいた牛。
まあ、いいや
情のも理も、わきまえねば。
http://www.geocities.jp/shiitakeya1/tourou.html
蟷螂の斧
結構有名な言葉ですよね。蟷螂(とうろう)とは、カマキリのこと。
カマキリの斧が小さいことから、「蟷螂の斧を振りかざす」といえば、
弱者が強者に対してけんかを売るイメージで、
それは無謀なんじゃない、とか、がんばってんなーというニュアンスがあります。
正式な意味は「自分の力量を量らずに大敵と戦うこと」。
この故事のエピソードも面白いのでご紹介します。
斉の荘公が、馬車で狩に出たとき、一匹のちいさな虫がその斧を振り上げ、
馬車の車輪をたたこうとしました。
荘公がその姿に興味を持って、御者に聞きました
「これはなんという虫だ?」
御者は答えて言いました。
「これはカマキリという虫です。
この虫ときたら、進むことを知って引くことを知りません。
自分の力を考えないで、敵を軽んじます。」
それを聞いた、荘公は静かに笑い
「これが人なら、きっと天下にとどろく勇士となるだろう。道をあけよ」
といって、カマキリに道を譲り、馬車を遠回りさせて狩を続けました。
これが蟷螂の斧の由来です。
このカマキリは、斉の国王の馬車に戦いを挑んだんですから、
確かに無謀な挑戦ですね(^.^)。
でも、ある人物の評価を聞いたとき、
「いつも、進むことだけ考えて、引くことを知りません
自分の力量をわきまえず、無謀な挑戦ばかりします」
なーんて言われたら
「だめじゃんそれ、その性格直したほうがよくない?」
と考えるのが普通ですよね。
ところが荘公は笑って
「天下に名前をとどろかせる勇士になるだろう」
といって、勇敢なカマキリに敬意を表して道を開けました。
人の評価を聞いて、その短所ではなくその長所を見抜く
荘公の鋭い人物眼をうらやましく思います。
とゆうわけで、今回は 蟷螂の斧 でした。
ご静聴ありがとうございます(^.^)。