『花外楼の なにわ大阪ものがたり-老舗料亭が伝える 芸術文化と人の歴史』於:グランフロント大阪 関西大学STEPプロジェクト主催、関西大学なにわ大阪研究所後援の講演会に北大阪急行「七夕号」に乗って出かけてきた。
1.「花外楼」五代目女将から 元々桂小五郎の定宿であったが 明治8年の大阪会議の成功を祝って木戸 孝允により創業時の名前「加賀伊」に代えて「花外楼」が命名されたこと、船場の心とは「判ってくれる人は 判ってくれはる」「商いは徳を高める努力により信用を得るー信用に命をかける、笑われることは恥」「美味しいものを求めて自由闊達に こだわらずに好きなものを造る」、また 船場言葉で「こうと」(派手ではない むしろ シックな上品という意味ーこうとなお着物などに使う、私も商人の家の出で久しぶりに耳にした言葉)など 今の大阪の代名詞のような コテコテ、や お笑いとは違う大阪を話された。2.講師の教授からは 花外楼所蔵の 床の間や畳の部屋でお客様をもてなす 四条派の大阪画壇の絵の見どころなど紹介された。大阪画壇の作家の作品があまり知られてないのは そもそも岡倉天心などの歴史書に出ていないことのようであるが、さっぱりした 洗練された絵画が多く 表に出てないだけだという。四条派と言われる 菅楯彦、久保田桃水、深田直城・・・などの見どころなども伺った。大阪の持つ魅力を再発見した面白い講演会であった。